今日から実践できる!人間関係の悩みが劇的に減る考え方

皆さんは人間関係に悩んだことはありませんか。話の通じない上司、何かと介入してくる親、言うことを聞かない子どもなど、人間関係に関する悩みは尽きません。そんなあなたの人間関係の悩みが今回紹介する考え方を実践すれば、劇的に減ります。
その考え方とは、ずばり、自分と他人との課題を切り分けること、そして、他人の課題には介入せず、自分の課題には介入させないことです。
なお、今回の考え方は、著書「嫌われる勇気」を参考にしつつ、私が実践した効果や感想等も交えながらお話しさせていただきます。皆さんの悩みが少しでも解消されることを祈っております。ぜひ最後までご覧ください。
自分と他人との課題を切り分けるとは何か
自分と他人との課題を切り分けるとは、「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他人の課題を分離することです。そして、これは誰の課題のなのかは、その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?を考えることで見分けることができます。
あらゆる人間関係のトラブルは、他人の課題に土足で踏み込むことーあるいは自分の課題に土足で踏み込まれることーで起きています。
これは誰の課題なのかを考え、課題を分離し、どこまでが自分の課題でどこからが他人の課題なのか、冷静に線引きをする。そして、他人の課題には介入せず、自分の課題には介入させない。
このことにより、人間関係の悩みは劇的に減り、自由に生きることができます。
具体例を挙げます。次のような状況のとき、あなたはどう考えますか?
会社の人間関係に悩んでいる人がいたとします。話がまったく通じない上司がいて、事あるごとに怒鳴りつけてくる。どんなにがんばっても認めてくれず、話さえまともに聞いてくれない。
自分と他人との課題を切り分けることができれば、上司がどれだけ理不尽な怒りをぶつけてこようと、それは「自分(わたし)」の課題ではない。理不尽な感情は、上司自身が始末すべき課題である。すり寄る必要もないし、自分を曲げてまで頭を下げる必要はない。自分のなすべきことは、自らの課題に立ち向かうこと。
このように考えることで、上司を変えようとしたり、自分を上司に気に入られるように変えようとすることなく、今自分のできることに集中することができます。
実践した効果及び感想
次に、わたしの体験談を話します。
わたしの職場にわたしのことを嫌っている同僚がいます。その同僚をAさんと呼ぶことにします。Aさんはわたしがあいさつをしてもあいさつを返してくれることはなく、無視か無言でうなずくかのどちらかです。どうしてわたしがあいさつしているのにあいさつを返してくれないのだろう、何かAさんに嫌なことをしてしまったのだろうか、と悩んでいました。
「嫌われる勇気」を読み、自分と他人との課題を切り分けるという考え方を知ってからは次のように考えられるようになりました。
Aさんがわたしのことをどう思うかはAさんの課題であり、わたしにはどうすることもできない。わたしにできることは、Aさんに毎朝笑顔であいさつすることである。それによってAさんがあいさつを返してくれるかは分からないけれど、それはAさんが決めること、わたしにはわたしのできることをやろう。
そのように考えて、毎朝笑顔であいさつすることを実践しました。相変わらずAさんは無言か少しうなずくだけでしたが、その反応はAさんの決めることなので気にせずに続けました。3か月くらい経つと、小さな声ですがあいさつを返してくれるようになってくれました(あいさつを返してくれればうれしいし、返してくれなくてももはや気にしませんが)。
自分と他人との課題を切り分けるとは、「わたしはわたし」「あなたはあなた」といった境界線をはっきりさせることなので、自己中心的な考え方ではないか、みんなが孤独になる考えではないかと思われるかもしれませんが、自分と他人の境界線をはっきりさせ、他人の反応を期待せず、自分のやれることをする。これは、他人の反応を気にして自分の行動を縛られることなく、また他人を縛ってしまうことのない自由な考え方ではないでしょうか。
まとめ
人間関係の悩みが劇的に減る考え方として、自分と他人の課題を切り分けるという考え方を紹介しました。「これは誰の課題か?」を考え、課題を分離し、他人の課題には介入せず、自分の課題には介入させない。ぜひ、今日から実践してみてください。
今回参考にした「嫌われる勇気」には、この他にも「自由とは何か」「幸福とは何か」など、多くのことを教えてくれます。もし興味を持たれた方は、本書の方もぜひ読んでみてください。あなたの人生がちょっと変わるお手伝いができたら幸いです。